2011年9月2日金曜日

H23/5/15

「日本人がみずからの文字についての観察を放棄し、思考を失うときが来れば、また、過去から続く営為をふり返ることもしなければ、的確な選択も創意工夫もなされなくなり、日本の漢字は過去の遺産となるしかないのであろう。」 (「日本の漢字」(岩波新書)、笹原宏之)
結びの文章として、危機感を感じさせる強いことばである。同書の後書きでは「私は資料を開くごとに、何かを見るごとに、自分がいかに無知であるかを思い知らされている。」と述べる謙虚な先生であるゆえに印象に残る。

0 件のコメント:

コメントを投稿